ここがみ : 東京都知事選は今週末7月31日(日)。投開票日が迫ってきました!期日前投票に行った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
いくほ : 私も、いろいろ調べたり見たりして、ちゃんと投票してこようと思います。
ここがみ : いいですね!
いくほ : でも、「私の1票って意味あるのかな、何かが変わる気もまだあんまりしないな…」というのが正直なところなんですよね。政治にそんなに詳しいわけじゃないし、自分自身正しい選択をしているという気持ちも持てないし…。
ここがみ : 投票に正解はありません。一人ひとり考えていることは違うし、大事にしていることも違います。ただ、自分の生き方や暮らす環境について真剣に考えてみること、自分と違う意見があればなぜそう考えるのかをちゃんと聞いてみること、それが大事なのではないかと私は思っています。
☆投票に行くこと自体にも意味がある!?
いくほ : そういえば、この前の参院選ではずいぶん若い子たちが「選挙に行ってきた」なんて話をしているのを電車の中で聞いて少し驚きました。
ここがみ : この前の参院選から選挙権の年齢が引き下げられ、18歳以上から投票が可能になりました。それによって、日本全体で約240万人が新たに選挙権を持ったんです。
いくほ : 結構大きな変更だったんですね。
ここがみ : そうですね。現状、国政選挙でも地方選挙でも、子育て世代の投票率は低くなっています。おととし行われた衆院選では、20歳代、30歳代の投票率は、50歳代、60歳代の投票率に比べて、20ポイント以上低かったです。現在は、少子高齢社会なので、投票「数」でみると大きな違いになります。
いくほ : それって問題なんですか?
ここがみ : 大きな課題ではありますね。投票率がなぜ問題に挙げられているかというと、投票数の多い層に向けた政策のほうが重視されるのではないかと言われているからです。政治家が議員として活動するためには選挙で勝たなければならないので、イメージはつきますよね。
いくほ : 実現したい政策があってもまずは議員である必要がありますもんね。そうなってしまうのは避けられないことなのかな…。
ここがみ : ただ、逆にいえば、若年層の投票率が上がり、子育て世代の票の存在をアピールできれば、その票を獲得しようと、政治家がより子育て世代へ目を向ける可能性があります。
いくほ : つまり、投票すること自体にも意味がある…?!
ここがみ : そう言えると思います。18歳でも、30歳でも、60歳でも、投票するのは同じ「1票」です。まだ社会経験が少ない若者に、いかに社会や政治に関心を持ってもらうか、が大きな課題でもありますね。テレビや身近な人の影響を受けやすいのではないか、とも言われています。
☆実は、政治は身近。
いくほ : 投票することで、自分の気持ちを伝えるわけですね。政治って、なんかえらい人が難しい話をして決めるっていうイメージでしたけど、ちょっと変わってきました。
ここがみ : 普段暮らしていると、「幸せに暮らしたいな」「もっとこうだったらいいのにな」って思いますよね。それは一人ひとり違うので、調整して落としどころを見つけていったり、今確保できる財源の中で何を優先して実行すべきかを探っていったりします。
いくほ : なるほど。
ここがみ : 国政であれば1億人以上が、都政であれば約1,300万人が一緒に暮らすためのルールや仕組みを、忙しい私たちの代わりに、議員が代表になって話し合って決めている。それが政治ですから。
いくほ : 今まで、えらい人が勝手に決めてくれって感じでしたけど、いろいろ知ることから始めてみようかな。
ここがみ : 「お給料から天引きされる所得税や住民税、これって何で必要なんだろう?」「もし自分が失業してしまったら…もし自分が出産したら…、どんな福祉を受けられるんだろう?」そんな身近なところから少しずつ興味を持ってみてください。
いくほ : 自分の生き方も考えながら…ですね。
ここがみ : そうです。1票が積み重なって大きな結果になります。「どうせ自分の1票ではなにも変わらない…」そんなことはありません。
☆自分なりの1票を投票しよう!
ここがみ : さて、東京都知事選の投票日は7月31日(日)です!
いくほ : 時間・場所は…。間に合うようにちゃんと確認してから行きますね。
ここがみ : 人間一人ひとりの考え方が違うように、自分と考え方が全く同じ候補者や政党はないかもしれません。それでも、今何を大切にしたいのか、自分の現在・未来、子どもたちの現在・未来を考えてみてください。
ぜひ各候補者の公約や演説、ニュースなどをチェックして、自分なりの「1票」を投票してください!
※参照※
・総務省「衆議院議員総選挙における年代別投票率の推移」
・東京都選挙管理委員会「年代別投票行動調査結果」